一日中、小雨が降り続く。
午前、午後と白ネギの調整作業を少々。
『「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協同の新しい刑務所。(中略)しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community = 回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ今自分はここにいるのか、いかにして償うのか?彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく・・・。』
昨日購入した、映画「プリズンサークル」のパンフレットを読む。
映画を観て涙して、ゲストトークで涙して、パンフレットを読んで涙する。
それらはどれも一瞬吹き出そうとする熱い涙・・・
『しばしば彼らが泣く場面が登場するが、あのような涙は人生で初めて流されたのではないか。恐怖や怒りではなく喜びや嬉しさでもない、名状しがたい感情が湧き上がるのだ。』(原宿カウンセリングセンター所長 信田さよ子)
『罪について知り、それを償った彼らは、ひとりひとり私たちの街に戻ってくる。だからここからは私たちの仕事である。私たちもまた、泣いているあの子を見捨てた加害者のひとりではなかったか?ならば私たちにもまた、あの円環の中の椅子のひとつは用意されている。』(琉球大学教授 上間陽子)