11月17日(火)
広島菜の刈り取りの昨日の続き。
出荷の前日までに、包丁で根元を切って、外側の小さい葉や病害虫にやられた葉を取り除き、根元を切りそろえて、その場に置いて、しんなりとさせる。(刈り取ってすぐだとぱりぱりでかさばって運搬回数が増える。)
作業の前には、立派に成長したものを切ってしまうのが惜しいと思うけど、いざ始めると、そんな気持ちはすぐになくなる。
これを3回に分けて出荷する。ここが終わっても、同じ面積の圃場が別のところにもう1ヶ所ある。
午後は白ネギの農薬散布など(ネギは写真奥に見える)。ボトリチス葉枯症の病斑が散見されるので、計画外ではあったけど散布した。
11月18日(水)
広島菜の出荷(加工場への搬入)の第1回目。
昨日までに切りそろえておいた広島菜を軽トラに載せたコンテナに積んで、車で10分ほどのところにある某漬物製造会社の加工場へと運ぶ。
軽トラ1台分の積み込みから搬入までがおよそ1時間半。
3台分ほどさくさくと運んで今日の仕事が終わるはずだったのに、予定外のことがあって昼休みもとらずに(食事はした)少々焦りながら仕事を続け、3時過ぎには無事すべて搬入。
広島菜の栽培を始めて5年目。いつもは忙しく受け入れの仕事をしているこの加工場の責任者と、ほんの少しではあったけどいつも以上に話ができた。
「農業法人など大作りのところにお願いして全体の栽培を例年の半分に押さえてもらった。東京、大阪などの外食産業の低迷が一番痛かった。なんといっても大都市の消費が一番大きい。最近はずいぶん戻ってきたけど、とくに4月~6月が厳しかった。まだまだ先が見通せないのがつらい」
多少の状況はこれまでに聞いてはいても、小作りである自分のところには生産調整の話もなくて、いつもと同じように植え付けていつもと同じように搬入したのだけど、いつもならいる自分の前後の搬入者もなくて、いつも加工場で働いていたおじさん、おばさんの姿もほとんど見えない、いつもとは違うコロナ禍の状況だったのだと思う。