12月2日(水)
朝から昼休憩をはさんで2時半頃まで広島菜の出荷。5往復する。
今日は搬入(出荷)する車が意外と多かった。
順番待ちをしているときに、大量の広島菜を載せたトラック(多くは軽トラで、ときには1.5tトラックもある)を運転する人たちを見ていて(ほとんどは自分と同年代あるいは年配の男性で、たまに年配の女性もいる)、自分もあの人たちと同じ農業者になったのだと、この加工場に広島菜を出荷するのも5年目になるというのに、そんなことを思った。
「すごいな。4kgぐらいあります?」
「いや、計ってないんで」
「計ったげましょう」
1回目に搬入したときには他の搬入車がなくて加工場の職員も余裕があったのか、コンテナに積み上げた中から大きそうなのをとり出して秤に乗せてくれたのだけど、目盛りは3.7kgぐらいのところを指していた。
(500gから1kgまでがB品で1kg以上がA品。kg×○○円で計算)
出荷を終えた後は金曜日に出荷する広島菜の切りそろえ。
今日は女房も朝から広島菜の仕事をしていたので、明日にかけて2日間で行う予定だった切りそろえまでの作業が1日で終わった。
12月3日(木)
広島菜の収穫は、根元に包丁を入れて切り倒すのも数が多くてなかなか大変ではあるが、その後に小脇に抱えて根元のところをきれいに切りそろえる作業がこちらも数が多くて一番つらい。
それも今年はもうやらなくてよい。切りそろえられた最後の広島菜は明日の出荷を待つだけになっている。
9時半頃から白ネギの調整と出荷。
午後、農協や金融機関で諸々の用事。
夕方から、クラブ。
12月4日(金)
5時に目が覚めて、その30分後に犬の散歩。
8時半から広島菜の出荷開始。女房は他の仕事でいないし、今回は先日までよりもいくらか面積が広い。
何回目かの搬入の時のこと。
広島菜を載せた1.5tのトラックが先に来ている。
運転席で待っていると自分の番が来る。
作業場の職員が、コンテナをつり上げるためにフォークリフトに乗って軽トラックの方にやって来る。
つり上げの補助のために軽トラックの荷台に上がってフォークリフトを待つ。
作業場の職員はすぐ近くまで来たところでフォークリフトから降りて、先に来ていた1.5tのトラックの人を呼ぶ。
「これ見てください、(比べてみれば)葉が厚いでしょう」
2人は自分の持って来た広島菜の葉をつまむ。
「今からじゃあやりようがないよね」
「ないですね・・・(以下よく聞こえなかった)」
「戻って、言っときます(集落営農かなにかで、主たる栽培者は別の人なのだろう)」
軽トラックの荷台の上から、その様子を眺めながら体のどこかがぞくぞくとした。
慣れない農業を始めて丸5年、ずっと農協の栽培手順に沿っているだけで特別なことは何もないのだけど、ここまでたどり着いたということを思った。
広島菜の出荷が終わったのは午後3時。受け入れ締め切り時間の4時半に余裕をもって終わることができた。
それから帰宅して、圃場にまだあるマルチを剥いで丸めて一カ所に集めて今期広島菜の作業がすべて終了した。