bunbunの記

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南木佳士 「家族」

 

今朝読んだ毎日新聞の「潮田道夫の千波万波」というコラム欄に「南木佳士給食費」という題の文章が載っていました。

 

南木佳士は平成元年に「ダイヤモンドダスト」で芥川賞を受賞した小説家で、映画「阿弥陀堂だより」の原作者でもあります。

 

コラムの内容は、南木佳士の小説を読んでいたら小学生のころは貧しくて給食費のかわりに家の畑の野菜を持って行ったという話がでてきて、なつかしく昔を思い出したというようなものでした。

 

話しはかわって、昼前に図書館へ行きました。

 

小説以外の本をと思っていたのですが、田舎の図書館なので蔵書数が少なくて、読みたい本が見つかりませんでした。

 

しかたがないので、小説でもと思ったときに、南木佳士を思い出しました。

 

小説家「な行」の書架には、南木佳士の本は「ダイヤモンドダスト」と「家族」の2冊だけがありました。

 

ダイヤモンドダスト」は読んだことがあるので、「家族」を借りました。

 

昼食後にその本を読み始めたら、5ページ目で当の文章がとびこんできました。

 

”小学校は給食になっていたが、毎月の給食費を現金で持ってこられない児童は野菜を現物で抱えて登校した。私も祖母が収穫してくれた葱や白菜の束を提げて学校に行った。”

 

あわてて朝刊を開いてみると、朝読んだコラムには確かに「小説『家族』を読んでいたら・・・」と書かれていました。

 

おどろいためぐり合わせでした。