「心臓マッサージは心臓を動かすためにするのではありません。脳に血液を送るためにするのです。血液が行かないと3分間で脳はだめになるからするのです」
心肺蘇生法の講習会の最後に病院長がそう話しました。
私はこれまで何回かこの講習を受けたことがありますが、ずっと動かなくなった心臓を動くようにするために心臓に働きかけるのが心臓マッサージだと思っていました。
ところが、脳のために心臓に働きかける、というのが正しかったのです。
今日の講習会の終わりまでずっと目的を知らずに行っていたわけです。
院長のその話を聞いたとき、行為の目的を知って行うのと知らずに行うのでは、大きな違いがあるのだと実感しました。