5時半に起きる。
予定を変えて高速道路を走ることにする。
「これなら5時半起きでなくてもよかったね」と女房と話す。
11時の開演時間の15分ぐらい前にホールに入る。
ステージの上では、青森県立青森中央高校の演劇部員と思われる二十人ばかりの子どもたちがいて、お互いになにかのやり取りをしている。
自分たちの席を確保しておいて、急いでお手洗いに行ってもどってみても、やはり彼らはステージにいる。
「うん♪うん♪うん♪うん♪アインシュタインが♪なんとかなんとかを♪発見したのは♪」
「そう♪なんとかなんとかは♪なんとかなんとかで・・・♪」
二十人ばかりの彼ら彼女らはそれぞれに飛び跳ねながらそんなことを延々とやっている。(その様子に圧倒される。あれは何だったんだろうか)
その流れのままに、その子どもたちによる、リーディング公演「被災地公演を終えて」と、それに続く演劇「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」が始まる。
それから昼食時間をはさんで、地元、下松市の華陵高校による3つの芝居が行われる。
「Worry Worry WOW!」 「逝ったり生きたり」 「ぼくんち」
午後4時公演終了。
夜9時、帰宅する。
そして、それから1日が過ぎた今夜も、口を開けば昨日のことの話になる我々夫婦であった。
『私たちは部員全員で話し合いを持ち、被災地の人たちのためにお芝居を作ろう、と、決めました。そのためには以下の条件を満たさなければならないと考えました。
・無料公演であること。
・移動や宿泊費などの費用は全額当方で負担すること。
・誰にでもわかる簡単で明確な物語であること。
・どこでもやれる演目であること(ステージ、照明、音響などの舞台設備・機材を必要としない)。
・会場に何も持ち込まないこと(小道具や衣装を用いない)。
・時間を先方の都合に合わせるため、リハーサルを必要としないこと。』
(以上、パンフレットから青森中央高校の文章を抜粋)