bunbunの記

カテゴリー クラブB&J、活動の様態、私的な事々、非日常的な、奇妙な偶然、その他

森のようちえん

 

江津市のさくら保育園で行われた講演会に行きました。

 

同じく江津市にある、あさり保育園との合同による保護者講演会だったのですが、関係者でない者も参加できるとのことだったので、女房と出掛けました。

 

講演講師は、森のようちえん全国ネットワークの委員長である内田幸一さんという方で、演題は『子どもたちが体験から学ぶこと』でした。

 

最初に、講師が設立された長野県飯綱高原にある、こどもの森幼稚園での1年間の活動の様子を記録編集した10分程度の動画を観ました。

 

スキー場のゲレンデを登りながらのわらび採り。田んぼでの田植えと泥んこ遊び。土手を利用した夏のそり遊び。流れの速い瀬での川遊び(ライフジャケットを着て順番に流されてた)。鎌を使っての稲刈り。屋根からの落雪で山になった雪の斜面へとその屋根からすべり落ちるようなそり遊び。そして、スキーのボーゲンでゲレンデをすべり降りる年長組の20名の映像で動画は終わり、会場からは拍手が起こりました。

 

この幼稚園の園児たちは年間のほとんどの時間を野外で過ごすのですが、講師は、野外で過ごすこと自体が目的ではないと言います。

 

自然の中で過ごすと子供たちの内発的な学びが生じやすくなるから野外に出るのだと言います。

 

映像での紹介とそれに続く講師の話に、強く影響付けられるものがありました。

 

これから自分たちがやっていこうとすることに対して影響を与えた講演会であったと思います。

講演が終わってから、講演会場のさくら保育園と、そこから車で5分ぐらいのところにある、あさり保育園を見学しました。

 

週1日ほど地元の保育園で働いている女房は園内と園庭の様子に関心をもったようで、いつまでも居たいと思うような場所だったと言いました。



(最後に、『学び合い』でもよく質問されるようなことについて、講師が話されたことを載せておきます)

 

「自然のなかで自由に過ごす森の幼稚園の子どもたちを見て、よく質問されるのは、こんな風にして育った子どもたちは、小学校に上がって苦労するんじゃないかと言うことだけど、これはドイツなどでは統計的にも示されていて、森の幼稚園のようなところで過ごした子どもたちは小学生になってからも学習に対する意欲が比較的に高いが、きちんと椅子に座って教師の話を聞くことができるかどうかについては、森の幼稚園もそれ以外の幼稚園を出た子どもも同じで差はないのです。」