小2:1人、小3:1人、小5:7人、中1:1人、高1:4人、計14人。
どうもうまくいかない何かがあるのか、あっちとかこっちとかに数人で集まったままのような時間が過ぎていった。
「ちょっと集まって」
もう何ヶ月もクラブの始まりにみんなで集まることはやめている。
「ひさしぶりに集まってみようかと思ってね」
みんなが集まったところで言う。
「じゃあ、これからクラブを始めよう」
30分ちかく過ぎているのに今ごろ何を、というような顔を子供たちはする。
私はステージの上に座って体育館の様子を眺める。
子供たちはやはり停滞した状態でいる。
集めた前よりも停滞している。
私はずっと眺めている。
たとえこのままの状態でクラブが終わったとしても、これも大切なその「クラブの時間」なのだからと考えたりする。
過ぎていった時間は10分だったのか、20分だったのか。
やがて子供たちが動き始める。
小5の男の子3人と高1の男の子2人がバスケの試合を始める。
小3の男の子と中1の男の子と高1の男の子2人がサッカーの試合を始める。
小2の女の子と小5の男の子と小5の女の子3人がソフトバレーボールなどを始める。