bunbunの記

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狐狸庵先生へ

 

昨夜から、しきりに狐狸庵こと遠藤周作さんのことが思い出されます。

 

大学に入ったころによく読みました。

 

長編も読んだけど、長編よりは短篇、そしてなによりも狐狸庵ものを好んで読みました。

 

「狐狸庵閑話(こりやいかんわ)」や「ウスバかげろう日記(うす○○げろうにっき)」という具合で、ユーモアと一抹の哀しみとがほどよくブレンドされているところが好きでした。

 

読書以外では、大学4年の時に、教育テレビ日曜美術館という番組で画家のルオーについて語っておられるのを観ましたし(観終わってすぐに渋谷へ行きルオーの画集を買いました)、同じころに、ホスト役で出演されている深夜の対談番組も何回か観たような記憶があります。

 

大学を卒業し地元に帰って10年ぐらい経ったころでしょうか。書店で立ち読みをした週間誌で、自身が主宰している、素人劇団の女優さんに囲まれている写真を見ました。随分と歳をとられたと思いました。

 

そしてこの世を去られたのが今から10年ぐらい前だったのでしょうか。そのころには、不遜ながら、自分にとって過去の人になっていたのか、亡くなられたときの印象はあまりありません。

 

そして今、なぜか狐狸庵先生のことが思い出されます。