いまのクラブは年齢も嗜好も様々な者の集まりだから、そのために目標の設定とその評価が難しいのだ、と思っていました。
でも、考えてみれば、かってのミニバスのクラブでの『学び合い』による1年間でも、具体的な目標を示して、それに対する具体的な評価ができるようになるまでに、1年近くがかかっています。
バスケのクラブであるので目的は明らかであり、年齢幅が2学年程度であっても、具体的な評価の実施に至るまでに(私には)ずいぶんと時間が必要だったわけです。
昨夕のクラブの参加者は、小1と小5の女の子がそれぞれ2人と、中1の男の子の、5人でした。(明日から2学期。みんな夏休みの宿題がんばってる?・・・かな?)
1時間後の7時からテストをすることにしました。
小1の2人は柔らかいボールをバレーのパスのように(ワンバウンドで)5回続けることができるかどうか、小5の2人はバスケの2線(2人でパスしながらゴールへ向かう)をスムーズにできるかどうか、がテストの内容です。
中1の男の子は、「何が(自分のテストは)できるかなー」と言いながらずっと1人でボールを蹴っていました。
(テストまでの練習と、テストの様子は省略)
残りの時間で5人みんなができるテストを考えるようにと言ってみました。
5人が集まって相談を始めました。
「何回続けるとか、できたかできなかったかがはっきりわかるものにしてよ」と声を掛けました。
さらに「バレーのパスを続けるにしたら?」と言うと「やだ!」と即座に却下されました。
結局、鉄の大扉をゴールとして、中学生がゴールキーパーになって、小学生がボールを蹴ってゴールすることができるかどうかという内容になりました。
私は、テストの内容としては少し不満でしたが「何でもやってみれば、また次が考えられるからな。まあやってみて」と言いました。
小学生4人がゴールに向かって順番に並びました。
キーパーの中学生が「ちょっと待って、ハンデをつけるから」と言って。その場でぐるぐると回転をはじめました。
それから中学生は、小学生が蹴るごとに、その前に10回ほど回っては、ボールを受け続けていました。
あれあれ、中学生と小学生が自分達で協同しています。
なんだ、評価するぞと言って、後は実際に評価すればそれで良かったんですね。
その内容を考えるのは子ども達でした。
自分1人で試行錯誤していたのかもしれません。