bunbunの記

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安来(その2)

 

昼前には安来市に着いて、前回と同じく街中にある「志ばらく」(蔵造りの民家をそのまま蕎麦屋に改修・・・)で、割り子蕎麦を食べました。

 

約3年前の12月には、米子市からの帰りに立ち寄りました。

 

その時の目的地のひとつである和鋼博物館(1993年にオープンした鉄の総合博物館。収蔵しているたたら製鉄用具は国指定重要有形民俗文化財・・・)を出たころから、時折激しい雨が降り出しました。

 

そんな天気の下に、軒先などで雨宿りをし、小降りになれば移動することを繰り返しながら駅へと向かう途中で入ったのが「志ばらく」でした。

 

「ここは河井寛次郎(安来生まれの陶芸家(1890~1966)。生涯一職人であることに誇りを持ち、文化勲章芸術院会員の推薦も辞退し、作品に署名せず・・・)が生まれたところですよね。家はどの辺りだったんですか?」

 

「すぐそこの歯科医院の前に記念碑がありますよ。それから、駅前のホテルは河井家の親戚で、ホテルのロビーには作品が展示してあると思いますよ」

 

店の女主人に教えてもらったその医院の玄関脇の片隅には、「河井寛次郎生誕の地」と刻まれたとても小さな記念碑が小雨に濡れながら立っていました。

 

そして、今回の宿泊場所はその駅前のホテル「ひさご家」(実際にその(寛次郎の)作品で料理を楽しめる店・・・)だったのです。

 

注:「( )」内の説明文は、ホテルの部屋にあって、今回の散策に持ち歩いた市内の観光リーフレットからのものです。