数日後に、入学手続きと部屋を探すために高知市へ行きます。
また、娘と妻と3人で行きます。
勤務時間が終わってから、インターネットでホテルの予約状況を見たり、2~3のホテルに電話をしてみましたが、すべて満室でした。
どうやら、大河ドラマによる坂本龍馬ブームで休日は観光客の宿泊が多いようです。
夕食後、前回泊まったホテルから持ち帰った市内観光のパンフレットの裏面に並んだ20ばかりのホテルに、女房が電話を掛け始めました。
「満室でしょうか?」「満室です」「はい、わかりました」
パンフレットのホテルの写真には、次から次へと「バツ印」が並んで行きましたが、残りひとつとなったところで、女房の声の調子が変わりました。
「あ、そうですか。いいです、いいです、それでいいです・・・」
なんとか、お宿が決まりました。
やれやれと思いながら、部屋に上がってパソコンを開くと、関東のいとこからお祝いのメールが届いていました。
この年の離れたいとこは、30年前に東京の大学に進学が決まって下宿先を探す私に付き添ってくれました。
娘はあのころの自分と同じ年齢というわけです。
なんだか不思議な気分です。
そうそう、そのいとこの長男の名は「龍馬」と言います。