小2:1人、小3:1人、小5:3人、高1:3人、計9人。
ある子が初めてやって来ました。
高1の子です。
「久しぶりにこの体育館に来た」
「この体育館は、ミニバスのクラブ以来だ」
「ミニバスのクラブでは、あなたに習ったことがある」
そんな彼の言葉を聞くうちになんとなく思い出しました。
帰宅して、当時の練習日誌を見ました。
今のクラブを始める前には、私はミニバスクラブにいました。
そのミニバスクラブでの4年間の最後の年は『学び合い』で指導しました。
そして、その彼はその年の9月からミニバスクラブに入ったのでした。
ミニバスクラブでの私の担当は低学年だったのですが、小4だった彼は初心者ということで上級生チームではなく、小2と小3の子供達に混じって私の元で練習をしていたのでした。
隣町から来ていた彼は、小学校卒業後は隣町の中学校に入学して、この春からこちらの高校に進学したのだそうです。
よほど印象的だったのか、その当時のことを彼は意外と覚えているようでした。
それは、そうでしょう。
当時の練習記録を見ても、なかなかドラマチックでもあるのです。
なにしろ、指導者である私は(方法については)何も教えないのですから。
自ずといろんなドラマが生じていました。
ところで、今日のクラブは参加者も少なくて、かなり停滞的でした。
久しぶりにみんなを集めて話しました。
「(初参加の高1の)〇〇君とミニバスクラブでやっていたときは、やっていることがバスケなので目標も決めやすかったけど、このクラブはいろんな人がいるので目標を決めることが難しいんだよね。どうしたらいいのか良く分からないんだよ。このクラブをさらにレベルアップしたいとは思うんだけどね・・・」
・・・
ミニバスクラブ時代の練習日誌の、(一斉指導のミニバスクラブのなかで、それらに背を向けるようにして)『学び合い』でもって指導を始めようとする、その4月の最初のクラブの日のところには次のような言葉を書き写していました。
”「良き姿」とはどんなものでしょう。それを描き出せるのは誰でしょう?我々の考え方の根本は、子どもたちは有能だという揺ぎない確信です。我々は「良い姿」を子どもたちから学ぼうとしています。そのため我々は子どもたちに学ぼうという願いを持たせ、彼らが自分たちで判断し実行できる環境を整えます(西川純)”
なるほど、そういうことでした。
初心に戻ったような、心持になりました。