職場の私の隣の席に、ちょうど二周りの歳の差(共に丑年生まれ)の後輩がいるのです。
二周り違うのだから、私が24歳のとき(大学を卒業して帰郷した2年目)に彼は生まれたわけです。
その後輩は、この3連休をつかって東京の武道館で行われた剣道の全国大会の試合を観に行きました。
大学生活の4年間を東京で過ごした私は、懐かしくていろいろとその後輩に聞きました。
「どこに泊まったの? どこへ行ったの? 移動は地下鉄?それとも山手線?・・・。東京は懐かしいんだよね。大学時代をそこで過ごしたんだからね」
「東京だったんですか?」
「そうだよ、世田谷に住んでたんだよ」
「僕の親戚も世田谷にあるんですよ」
「へー、世田谷はどの辺なの?」
「三軒茶屋から電車に乗って・・・」
「世田谷線?」
「そうです、そうです」
「どこの駅で降りるの?」
「松陰神社前です」
「え、その次の世田谷駅の近くだったんだよ」
「え! サミットってしょっちゅう買い物に行ってたよ。下宿は区役所のすぐ近くだったんだよ」
「区役所の広場でいとことサッカーをしたこともありましたよ」
「ああ、区役所のところのタイル張りみたいな広場だね」
「そうです、そうです」
その後輩は、お父さんの仕事の関係で関東で育っていて、何回もその親戚の家に行ったことがあるのだそうです。
ネットの地図で確認してみたら、私の下宿と彼の親戚の家は200mぐらいの距離のうちにありました。
それから、2人で遠く離れた土地の思い出話になったのでした。