小1:1人、小2:2人、小3:1人、小5:10人(初1)、計14人。
何ヶ月ぶり、あるいは何年ぶりかの、小学生だけのクラブでした。
私は治りかけの風邪を引きずっていて、壁際に持ち出した遊具の大きな箱に座ったままで、ぼんやりと子供たちの様子を眺めていました。
自分の調子は悪いのに、目の前の子供たちが粛々といろんなことに取組んでいることが、なんだかとても奇妙な感じでもありました。
・・・ここまでは前半で、これからは後半・・・
やがて、変な感じになっていきました。
風船を持ってきていた子がいて、何人かでトイレに入ってその風船で何かして遊んでいるようです。
体育館の中に残っている子達もまったりした様子で過ごし始めています。
みんなを集めました。
なかなか集まりません。
集めても特に話したいことはないのですが、集めたからには何かを話さないわけにはいきません。
「こうやって見てる自分が、すごいなあと思えるようでないと、こうやってクラブをやってる甲斐がないんだよね」
ようやく集まったみんなにそう話しました。
それからの残りの30分は、何かが始まりそうなのだけど、だけど何も始まることはなく過ぎて行きました。
「時間が来たから終わるよ。片づけをして終わるよ」
そう声を掛けて、壁際に立っていました。
子供たちは片づけをすべては終えず、モップ掛けもせずに、体育館の中央に次第に集まっていきました。
みんなが集まっている横の方でいつまでも遊んでいる子もいます。
みんなのところに行って、そっと言いました。
「自分たちでゆっくりとつくっていくクラブだからね。細かいことは言わないから、自分たちで終えてね」
そう言って、また壁際に戻って子供たちの様子を見ていました。
それから、しばらく経って、小3の男の子が号令を掛け始めて、なんとなく終わった今日のクラブでした。
(細かいことは言わないから、ゆっくりと自分たちでつくっていこう)