bunbunの記

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一畑薬師マラソンにて

 

先日の日曜日に、一畑薬師マラソンという大会の10キロの部に参加しました。

 

これはコースの最後に1,270段の石段があることで有名な大会です。

 

この大会もAさんが裸足で参加していました。

 

私も裸足で走りました。

 

このブログでも何度か書いているのですが、今から4年前ぐらいにツイッターでいろいろと検索しているときに、教育などについて自分と似たようなことを考えている人が近く(と言っても車で40分以上かかる距離なのですが)にいるのを見つけたのが保育園長でもあるAさんでした。

 

それから、「見守る保育」を行っているそのAさんの保育園に何度か見学に行ったり、Aさんの保育園などが主催する講演会にも何回も参加したりもしたのですが、そのこと以上にAさんから影響を受けたのは「走ること」だったのです。

 

この大会のスタートとゴール地点は、島根県出雲地方の一畑薬師(いちばたやくし)というお寺がある山の中腹にあり、スタート直後から約3キロの急な坂を下り、それから平地の6キロを走り、最後に約1キロの石段を上ってゴールとなります。

 

スタートの号砲が鳴り、たくさんのランナーに混じって下り坂を走っていると、私の横を裸足のAさんが脱兎のごとく走りぬけて、どんどんと私との距離を伸ばしていきました。

 

私も負けずにスピードを上げました。いえ、スピードを上げようとしたという方が正確かもしれません。

 

いつ終わるとも知れぬ長い下り坂に足がどこまでもつのかと不安な気持ちで走り続けたのですが、それと同時になかなかに過酷な状況に対応しようとするかのごとく自分の足の裏辺りがアスファルトの路面に対していきいきと動き始めたような、これまで体験したことがないような感じが短い時間ではあったけど、確かにしたのです。

 

・・・

 

ところで、この大会では他にもちょっと面白いことがあったので、これもここに書き留めておこうと思います。

 

話は今年の春にさかのぼります。

 

この春に早期退職をした私は、退職に関するある手続きで、某社の出張所の所長であるSさんと知り合いました。

 

転勤の多いこの会社のSさんは、1~2年前に私が暮らす町の出張所に転勤したようで、現在の家は隣県である広島にあると言うことを知ったのですが、このときはSさんについてはそのぐらい(かって同じ会社の社員だった退職間際の私の父の部下だったということも聞きました)しか知りませんでした。

 

それから4ヶ月ばかり経った8月の地元の夏祭りの会場に、そのSさんがあるマラソン大会のTシャツを着ているのを見て、初めてSさんもランナーであることを知り、お互いのマラソン歴のことなどについての立ち話をしました。

 

以上は、話の前段になります。

 

そして今回のマラソン大会でのこと。

 

私は、宍道湖湖畔に設けられた臨時駐車場からシャトルバスに乗って山の中腹にある大会会場に到着しました。

 

山の中腹の駐車場からそれに続くお寺の参道に向けての小さな商店街の狭い道路にはたくさんのランナーや大会スタッフなどで賑わっていたのですが、それらの人ごみの中をバスから降りて歩いている私の目の前に所長のSさんがすっと現れました。

 

そのときは、「(この)大会に参加されるんですね。お互いがんばりましょう」とだけ話してSさんと別れ、まずは参拝をと、私はお寺に向かいました。

 

それから、この大会に同じく参加すると言っていた保育園長のAさんに携帯で電話をして落ち合って、2人でスタート地点の方へ向かいました。

 

歩きながら、私は先に書いたSさんとのことをAさんに話したのですが、スタート地点の近くに行くとそこにはそのSさんがいました。

 

「〇〇保育園のAです」(〇〇にはある地名が入ります)

 

とAさんが自己紹介するとSさんが言いました。

 

「Sといいます。僕の出身は〇〇です。(あなたの)〇〇保育園卒園しています」

 

「どちらのSさんですか」

 

「実家は商売をしていて、**屋です」

 

「ああ、**屋さんですか。お母さんには園もお世話になっています」

 

・・・

 

それだけのことなのです。

 

単なる偶然なのでしょう。

 

でも、不思議なことだと私は思います。

 

たとえば、過疎地とは言え、この県にもとてもたくさんの保育園があるのです。

 

こういう不思議な偶然って、とても良く体験します。

 

いつか、それらの体験をまとめてみようかと考えてもいます。