bunbunの記

カテゴリー クラブB&J、活動の様態、私的な事々、非日常的な、奇妙な偶然、その他

追悼

 

昨夜は寒かった

 

明け方に近いころ、家の火災警報機が鳴り出した

 

布団の中から冷気へと這い出したところで、その音が止まる

 

まれにある誤作動

 

朝、7年前の浜田の女子大生の事件の犯人がみつかった、と女房が布団の中の私に言う眠い目をこすりながら食卓に座ると、21歳の人が亡くなったって町の行政無線で言っていた、と女房がまた私に言う

 

朝刊のお悔やみ欄にはその名前があった

 

たぶん小学生のとき以来だった

 

そんなに目立つ子ではなかったから、ぼんやりとした懐かしさだった

 

それは今年のこと

 

高校を卒業して広島の学校へ進学していた彼はやって来た

 

おじさんたちの大会の審判もした

 

先週の土曜日のバスケにも来ていたという

 

小さな頃の病が大人になって突然戻って来たのだと聞いた

 

あのころ彼は10歳ぐらい

 

ミニバスケットボールクラブでは、私は主に小学校低学年の女の子の指導を担当していたので、彼とは直接に関わることは少なかった

 

それは10年も昔のこと

 

その年月を経て私の目の前に現れた彼は、もういない