bunbunの記

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次は東京へ行こう(八重洲口 その2)

そういうわけで今、東京駅の八重洲口に我々は立っている。

 

八重洲口には「銀の鈴」という、渋谷で言えば「忠犬ハチ公」のような待ち合わせ場所として多くの人に利用されているところがあって、思い起こせば今から36年も昔のこと、某私立大学の受験で上京した私を案内するために、その1年前に東京の大学に入学していた広島のいとこが私を待っていたのがその「銀の鈴」だった。

 

私が東京に初めて行ったのは、その大学受験よりも1年半ほど前の高校2年の夏のことだったと思うのだが、静岡県伊豆半島にある伊東市の親戚の家に祖父と2人で行き、そこから祖父とその祖父の長女(私にとっては「静岡のおばさん」)と私との3人で電車を乗り継いで「埼玉のおばさん(祖父の次女)」に会いに行ったのだが、その途中で降り立った東京駅での、島根の田舎者の私としては見たことがないほどのたくさんの人の群れと、その行きかう人々の横で公衆電話の受話器に向かって激しい口調で何かを話しているサラリーマン風の男性の姿が、私にとっての東京というものの第一印象となっている。