bunbunの記

カテゴリー クラブB&J、活動の様態、私的な事々、非日常的な、奇妙な偶然、その他

③ さらに懐かしい場所へ(伊東・大室山・そしてアトリエ)

旅行記の投稿順が③-①-②-④となっています)

 

 

旅行3日目、我々夫婦は東京から伊豆半島へと移動する・・・

 

 

2016.12.25(日)

 

 

9:00  新宿発

      ・・・特急(ロマンスカー小田急電鉄小田急

10:04  小田原着

10:42  小田原発

      ・・・普通列車 JR東海道本線伊東線

11:34  伊東着

      ・・・出迎えのいとこの車で移動

          なぎさ公園(重岡建治さんの彫刻がたくさんある)

          東海館(木造三階建ての旧旅館での重岡さんの作品展)

          大室山(山の上からは富士山や北アルプスの山々が見えた)

          重岡建治さんのアトリエ

          七宝焼き作家Mさんのご自宅(Mさんは華道家でもある)

 

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                 (なぎさ公園)

 

彫刻家の重岡建治さんのアトリエを訪問したい。

七宝焼き作家のMさんにお会いしたい。

さらに時間があれば大室山に行きたい。

 

いとこには、事前にその3つの希望を伝えていた。 

 

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                 (なぎさ公園)

 

静岡県伊東市には、私の父親の姉(私にとっては伯母)たち家族が住んでいる。

 

伯母は同じ町の男性(私の伯父)と結婚して満州に行き、終戦時には幼い1男1女を連れて苦難の末に本土に引き揚げしばらく私の家などに身を寄せた後、九州の炭鉱の町での生活を経て、成長した子供(私のいとこ)が就職した伊東市に移り住んで現在に至っている。

 

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              (大室山から伊東市方面)

 

伯母の家に初めて行ったのは高校2年の春休みだったと思う。今は亡き私の祖父と一緒だった。

 

そのときには、観光リフトで登ることができる大室山にも連れて行ってもらった。

 

その1年後、関西方面を漠然と考えていた自分としては想定外だった東京の大学に進学することになり(東京の大学に拾ってもらった)、それから卒業するまでの4年間に何度も伯母の家を訪ねては、天城の山々を歩き回ったりした。

 

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               (大室山から天城山

 

伊東市には重岡建治さんという彫刻家が住んでいる。

 

重岡建治さんの母親は私の暮らす町の出身である。(平成の合併前では隣町になる)

 

前述したように、いとこは伊東市で就職した。

 

入社した同期に同い年の男性がいて、お互いの親が同郷である偶然に驚いた。

 

そして、その男性の兄が重岡建治さんだった。

 

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              (重岡建治さんのアトリエ)

 

私の部屋の棚には、もうずいぶんと前から重岡建治さんの彫刻の小品が置かれている。

 

私の父親の部屋にも、重岡建治さんの小品や作品集がある。

 

父親もこのアトリエに行ったことがあり、いずれもそのときに頂戴したものだと思うのだが、左様にずっと重岡建治さんの作品は身近にあった。

 

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                 (アトリエ)

 

重岡建治さんは、とても気さくな人だった。

 

(アトリエの写真をブログに載せることも、「どうぞ、みなさんそうされてますよ」と言っていただいた)

 

ストーブを囲んで話をしているうちに、お母様の実家の今の主が、私の女房の小学校時代の恩師であることが分かったりして、遠い伊東の地で地元島根の田舎町の話が続いた。

 

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                 (アトリエ)

 

さて、これからさらにアトリエの写真が続くのだが、それらの写真と共に、このアトリエ訪問の後にご自宅に伺った七宝焼き作家のMさんについても書いておく。

 

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                 (アトリエ)

 

伊東市のいとこには妹が2人いる。(当然、その2人も私のいとこ)

 

そのうちの1人は、イギリス人と結婚して長年イギリスで暮らしいるのだが、独身のころは小学校の教師で、最初の(そして最後の)赴任先がこの市の小学校であり、そのときに担任した児童のなかに当時小学2年だったMさんがいた。

 

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                 (アトリエ)

 

今から10年ぐらい前、イギリスにいるいとこが私にそのMさんのブログを教えてくれた。

 

ブログには、Mさんの七宝焼きなどの作品のこと(それらは毎年開催される日本伝統工芸展に展示されたりする)だけでなく、懐かしい伊東の風景を撮影した写真も投稿されるので、職場の休憩時間によく見ていたし、ときにはそのブログにコメントを投稿したりもしていた。

 

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                  (アトリエ)

 

そして、こんな偶然もあった。

 

8年ぐらい前、この地元島根の私の町でHさんという女性と知り合った。関西在住だが、時々、故郷であり老齢の両親が暮らすこの町に帰っているということだった。

 

それから1年ぐらい経ったある日、私は七宝焼き作家のMさんのブログにコメントを書いたのだが、その文中の「いわみ」という文字に反応して「いわみ、って石見地方のいわみなんでしょうか。私も石見なんですよ」とMさんのブログに投稿した人がいた。

島根県の東半分が出雲地方で、西半分が石見地方)

 

石見地方も広いからとその人のブログを見たら、私の家から2kmも離れていないところの風景写真が載っている。驚いてほかの記事を読んでみるとブログの主はHさんではないかと思えてきて本人に確認したところ、そのコメントの投稿主が当のHさんであることが分かる。

 

七宝焼き作家のMさんが、たまたま目にしたHさんのブログに滅多にすることのないコメントの投稿をしたことからお互いのブログでのやりとりが始まったということだから、Mさんは自分の恩師(イギリスで暮らす私のいとこ)と縁の深い土地の人とは知らずにHさんとつながったのだった。

 

 

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           (重岡建治さんから作品の説明を聞く女房)

 

 

夜は、いとこの家(伯母の家でもある)に泊まる。

 

 

2016.12.26(月)

 

朝食前に、散歩する。

 

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                   (大室山) 

 

朝食後、いとこの家を出発し、近くのお寺にある伯父の墓に参り、さらにその先にある、今の新しい家になる前の、私が学生時代に何度も訪れた昔の家がある住宅地まで歩き、それから東海バス伊東駅へ向かった。