1月23日(木) 高1:1人(寮生)、高3:5人(寮生)、計6人
外は暗い。
体育館のほんの一部だけ灯りをつけてバスケのドリブルをする。
3年生はセンター試験が終わって自由登校になったので、寮の子たちは帰省していて来ないだろうし、参加者が少なければ地元の子たちも来ないかもしれない。
クラブに来る1年や2年生たちは、みな部活をしているのであと30分以上経たないと来ないだろうし・・・
などと考えていたら、5人の高3の寮生たちがやって来た。
半年ぶりぐらいの2人を含めて、5人の全員が古くからの(といってもこの2・3年のことだが)参加者だった。
「あれ、自由登校じゃないの?もう来ないのかと思ってた」
「ええ、いよいよ今週末ぐらいには・・・。最後に体を動かしに来ました」
入学してからの2年間ずっと、ひとつ上の学年の中にただ1人混じってバレーボールをしていたIくんがそう答える。(この半年ほどは部活と受験勉強のためか来なくなっていた)
5人はフットサルのゲームを始める。
クラブ開始時間から40分後の6時40分にソフトテニス部の高1の子がやって来る。
「部活終わってからだとこの時間になるんだね」
「はい」
最近クラブに来ている高1と高2は、全員がソフトテニス部かバドミントン部に所属していて、そのどちらの部も年間を通して部活の終了時間が6時30分だという。
考えてみれば、昨年の春に卒業した学年にも、この春に卒業する今の3年生にも、部活をしていない子が数人いて、その子たちがいつも6時頃には来ていた。
だから30分ほど待てば、今日は誰も来ない(来られない)と判断できたのだけど、今の参加者の状況ならば待つ時間が30分では足りない。
高1の子もフットサルのゲームに参加する。
午後7時20分、高2のバドミントン部員が5人やって来る。
なるほど、部活の終了時間が6時30分でも、なんらかの理由でこんな時間になることもあるのだ。
さて、これからどうするか・・・
「ごめんごめん、今日はこれから会合があるから時間延長できないんだ。7時30分で終わりなんだ」
それを聞いて帰って行く高2たちに言う。
「それじゃあ、またね」
フットサルをしていた者たちはモップがけを始める。
「それじゃあね、元気でね」
「お世話になりました」
卒業までにはまだ日にちがあるし、「また来ます」と言う子や「こっちで車の免許とるんで帰らずにいます」と言う子もいるので、これが最後ではないかもしれないけれど、とりあえずのお別れの言葉を交わした。