bunbunの記

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ヒルとネギ

以下は、去年の10月頃の話です。

 

 

今年も白ネギの出荷が始まった。


これから2ヶ月に渡る連日の作業が続く。


先日のこと、いつものように収穫したネギを軽トラに載せて我が家へと向かうと、2人の人影が家の横を流れる小川に見えた。


道の端に車を止めて、川の中に入っている男女2人。


家の庭先に軽トラを止めて、その2人のところへ行く。


「なにか珍しいものでもあるんですか?」


「調査でヒルを探してるんです」


ヒルなら田植えの時なんか、田んぼによくいますよ」


「そうですか、田んぼ、入ってもいいですか?」


「どうぞ、どうぞ」


軽トラまで戻り、ネギを包んだ束をおろし、また2人のところへ行く。


「いました?」


「見つかりました。サンプルが採れました」


と、言いながら細長い円筒形の容器を私に見せる。


「そうですか、ヒルの調査なんですね」


「県の西側からずっといそうな場所を探してるんですけど・・・(以下、近年のヒルの状況とか、川と田のヒルの違いとか聞いたと思うのだけど、時間が経ったので忘れてしまった)」

 

「大学かなんかですか?」


「ホシザキ野生生物研究所といいます。電気製品メーカーのホシザキです。ゴビウスのところにあります」

 

「ゴビウスなら昔行ったことがあります。調査結果って公表されるんですか?」

 

「数年先になりますけど、ホームページにも掲載されます(これも記憶がおぼろ)」

 

そんな会話をした。

 

そして、2人が乗った車は走り去り、私はネギの出荷作業を始めた。