朝ごはんを食べ、今日も巣箱に鳥は来ているかと家の中から庭を見ていると、鳥はいず、そのかわり100mばかり先の県道からこちらへと続く道を、自転車に乗ってやって来る二人の黒い影が見える。
「野郎が二人来よるぞー」と、中学生時代とは変わらぬ速度で支度をしている息子の部屋に声を掛ける。
「来るゆうとったけど、ホンに来るたー思わんかった」とは息子の弁。
我が家の庭で息子を待っている二人に「高校生かー」とは私。
息子が家を出たなと思っていたら女房が「4人になった、4人になった、ああ可笑しい」と言う。どうも県道あたりでもう一人が合流した模様。
出勤の車に乗った娘を高校の前で降ろし、少し進むと4~5人の自転車を押す学生服の集団。
すれ違いざまに確認したそれは息子の同級生たち。
さらに進むと、セーラー服の小集団が歩いていて、その先には別のセーラー服の小集団が歩いている。
出勤時にいつも通る道だけど、こんなに高校生って多かったかしら・・・。
自分たちだけでの登校の初日ですから
最初は心細いものですから
じきにばらけていきますから
それにしてもなんだかうらやましい今日の朝でした。