クラブのはじめにみんなを集めて話しをしました。
この時には小学生だけの10人でした。
「学校の授業はどう?」
「いやだ」
「なんで?」
「計算せんといけんけー」
「考えんといけんけー」
「はなしをきかんといけんけー」
「そうだよね。その学校を変えたいと思ってるんだよ。学校を変えることができるクラブにしたいんだよ。先生の言うことを聞くだけではなく、自分達で考えたり教えあったりすることができる学校にしたいんだよ。全国でもそういうことをしている先生がいるんだよ」(注:私だけ標準語表記でまことに申し訳ございません)
「えー、どこの学校?」
(県内では、Y町の小学校・・・、でも子ども達はY町といっても分からないだろうな、えーと、彼らが分かる地名といったら・・・)
(町内か近隣の町の学校を言えないと説得力がないことを、ここで知る)
それから、中3の男の子が来ました。
「目標は、このクラブで学校を変えることだよ」
そして、中1の男の子が来ました。
「目標は、このクラブで学校を変えることだよ」
最後に、中2の女の子が二人来ました。
「目標は、このクラブで学校を変えることだよ」
練習終了間際にみんなを集めて言いました。
「目標は、このクラブで学校を変えることだよ」
ある小学生の女の子(途中からやって来て、はじめの話のときにはいなかった子)が言いました。
「えー、学校を変えるの?」
「そうだよ、ただ先生の話を聞くんじゃなく、自分達で教えあったりできるように変えるんだよ」
「でも、分かる人が誰もいなかったらそんなことできっこないじゃない」
さすが、小学生でも疑問に思うんですね。
「目標は、このクラブで学校を変えること」と、クラブでは初めて明確に言ったように思います。
とりあえずは今、潔い良い気持ちでいます。
ようやく、分かりやすい(願わくば共有できる)目標を示すことができたようにも思います。
「子どもの何に「もっと」を要求するのか?」は考え続けるのですが、とりあえずとして・・・