今日は、車で2時間ほどの県東部の山間の町へ行きました。
その町には2年前にも今日と同じ用事で行き、そのときには1泊しました。
2年前のその日と次の日はたまたまその町のお祭りの日でした。
大通りの両側には屋台が並び、その間をたくさんの人が行き来していました。
並んだ屋台の後ろに見える、大通りに面した家々の開け放たれた表座敷では、親族による宴が開かれていて、それは通りの賑わいと一体を成しているようでした。
翌朝、またその街を歩きました。
昨夜の喧騒が嘘のような静かな街並みでした。
街の後方にある山の中腹の、小さなお宮まで急な階段を登りました。
境内から街並みを眺めたりしていると、神主さんのような人がやって来ました。
その人にお祭りのことなどを尋ねたりする会話のなかで、私がどこから来たのか話すと、その人は昔そこにいたことがあると言います。
数年間、そこにある支店に勤めていたと言いました。
その支店は私の父が勤めていた会社の支店のひとつでした。
父の名前を言うと、一緒に働いたことはないが良く知っている、最近も会社のOB会で一緒になったと言われました。
遠く離れた山の上の小さな境内の、見知らぬ土地の見知らぬ人から私の土地や私に身近な人たちのことを聞くという、不思議な時間でした。