夕方から体育館で田植ばやしの合同練習。
小学生100名ばかりと大人数十名。
私は、いつまでたっても見よう見まねのままではあるが、太鼓(小太鼓のような)を叩く。
唄とお囃子に合わせて、小学生全員と大人の十数人が踊りながら腹の前に下げた鼓(中太鼓のような)を叩く。
田植ばやしは終盤近くになると、テンポが速くなり唄は終わり代わりに笛が加わる。
その早くなったリズムに合わせて、子ども達は「へい」と見事な合の手(掛け声)を入れる。
それは10年近く前から始まったらしい。
最初は、お宮での本番に数人の子どもが合の手を入れだし、それが年を経るごとに練習中にも声を出し、声を出す人数も増えていった。
数年間は、保存会の重鎮方などは「とんでもないこと」と子ども達が始めた合の手に批判的であったそうだ。
しかし、今では誰も何も言わない。(少なくとも表立っては)
子ども達による合の手は、今ではここの田植ばやしには欠かせないもののようになっている。(少なくとも子ども達にとっては)
当然、大人は誰も合の手のやり方は教えない。
教えないのに、その合の手は子ども達によって毎年受け継がれている。