bunbunの記

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自転車に乗って町の中央部まで蛍狩りに行きました。

 

(町の中央部で蛍狩りとは、私が住んでいる町がいかに田舎であるのかを想像していただけると思います)

 

数年前に建てられた3~4階建ての教職員住宅と、その対岸の、数十年前に集落再編成事業でつくられた道路と住宅地とにはさまれた川に、今年はたくさんの蛍が乱舞しています。

 

昨夜、その川に架けられた橋の上は、両岸の住宅から出てきた多くの子ども達で賑わっていました。

 

しかし、今夜は誰もいません。

 

蛍を見ていると、数十年前に建てられた方の住宅から数人の大人と子どもが川の方にやって来ました。

 

「〇〇さん?〇〇です」

 

と暗闇に向かって声を掛けると

 

「〇文君?」

 

と言うので

 

「文〇です。〇文は死にました」

 

と答えました。

 

(〇文とは10年近く前に死んだ従兄弟のことで、ここで私に答えた人は私を良く知っている人であり、従兄弟が死んでいることも当然知っている人です。その人は従兄弟と仲が良かった同級生のお母さんでもあり、暗がりのなかで思わず〇文という名が口をついて出たのだと思われます。もちろん私はそれに対して意識的に答えています)

 

その人の孫娘や、その人の隣家の母子たちも一緒にいました。

 

その子ども達は、私のクラブに何回か参加した子ども達でもあり、蛍を眺めながら他愛もない話しをしたりしました。

 

満天の星降る里に追う蛍

 

満天の星だったというのは嘘です(昨夜は星空でしたが)。しかも、蛍の季節は梅雨時なので、蛍に満天の星では季節感的にだめです。所詮つくり物の句です。

 

でも、何かの、取っ掛かりのようなものが見えたとも思いました。