bunbunの記

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ごまをする / 笠揃え

ごまをする

 

夕食ができるまでの間、食卓でお酒を少し飲んでいました(少しですよ)。

 

すると女房に、刻んで炒めた家族6人分のニンジンにゴマをすってかけるよう命じられました。

 

結婚してから何度もあることです。

 

でも初めてのとき、料理した大きな器のほうれん草に醤油をかけるように言われて、戸惑っている私に女房は「自分の目の前に、自分だけのおかずがあったら、迷わず必要と思う量をかけるでしょう。おかずの量が多くても、それと同じよ」とおっしゃいました。

 

とても理解ができました。

 

それからは、かけるものが醤油であろうと、ゴマであろうと、その教えに基づいて迷うことなく行うことができる私でした。

 

笠揃え

 

夕方5時から笠揃えがありました。

 

これを半夏水と言うのでしょうが、けっこう激しく降る雨のために、体育館で行われました。

 

あさっては田植ばやしの本番の日です。

 

その本番の前々日には毎年「笠揃え(かさぞろえ)」が行われます。

 

それは学校の運動会などで行う予行練習のようなものです。

 

昭和初期までの旧村単位で行う田植ばやしですが、その地域のなかのさらに区分けされたそれぞれの地域ごとに、若干の違い(囃子とか踊りとかのわずかな違いなのでしょう)が常に当然としてあり、その違いをそれぞれに持った人たちが本番を前にして、本番に協同することを目的として一同に集まる。そんなイメージで「笠揃え」というものを私は理解しています。

 

鼓を身の前に結んだ10数人の大人と、たくさんの子ども達は、色とりどりに飾られた笠をかぶります。

 

その笠を揃えるということで、それを「笠揃え」と呼ぶ。

 

とても美しい言葉だと思います。

 

(「半夏水(はんげみず)」とは当地の田植ばやしが行われる半夏の日の頃には雨がたくさん降りますが、その雨を昔の人はそう呼びます)