出勤の車のなかには、Tシャツとジャージとバスケットシューズとバスケットボールと、そして持参するのは今日はじめてのホームセンターで買った棒。
この春から職場では、20代の女性2人と私との3人の事務室。
終業時間の5時15分。
早く行って稽古でもしていようと思っていたのに、今日に限ってどういうわけなのか、同室の2人の女性に古武術の解説を始めることになる。
2人のうち1人は高校まで剣道ばりばりで、もう一人は小柄ながらも高校女子バレー部のキャプテンだったとか。
とにかく反応が良い2人に、古武術の解説だけではなく、机の谷間で膝行の実演をし、最後には甲野善紀さんの動画まで見せる。(お付き合いありがとう)
体育館では、はじめは小学生ばかりの7人。
先週のクラブでも関心を示した男の子が棒を扱い始める。
やがて、その子が私のところにやって来て、
「なぜ、武術をする必要があるの?」
「さあ、何故かな?」
「〇〇のため」
隣にいた男の子が、
「〇〇のため」
「それから?」と私。
「〇〇のため」
「それから?」と私。
「〇〇のため」
そして、最初に質問した子が言う。
「大切な人を守るため」
(それを受けての隣にいた子の発言がまた傑作だったのだが、それはプライバシーに関わることなので残念ながらカット)
先々週にバスケクラブでケガをした子が(私のクラブで、じゃないですよ)、腕にギブスをしながらも来てくれた。(ありがとう!)
それから、ある大人の人が見学にやって来た。
結局7時過ぎまでいたその人に少し解説をした。(また来てください)
6時30分から7時ぐらいまでの間は、半面は中学生2人がバスケをし、もう半面では小学1~5年の6人がバスケの試合をする。
小学生のゲームをみながら、スポーツの世界では、コーチが選手を追い詰めることによって、幻想のなにかを追い求めているらしいが、それに反する答えが見えたのは私の幻視であったのか。
7時前後から部活動を終えた中学生がぞろぞろとやって来る。
最終的には、小学生7人、中学生14人になる。
「人数が多くなったから、それぞれが折り合いをつけてやって」と言った私の声はむなしく消えていくようなもので、学校の昼休みの体育館的状態(違うのは、ここには小学生から中学生までがいること)のなかで、誰が言う必要もなく、それぞれが折り合いをつけてやっているようにも見える。
(この雑多さのなかで、私たちのクラブは、これからどこへ行こうとしているのやら・・・)
中学生のサッカー少年が、小学生3人に蹴り方を教えている。
7時30分には、いったん終わり、その後は中学生が残って8時までの第2部。
7時30分からは、卓球クラブが体育館の半面を使う。
いつもは見ない、役場の職員2人が卓球クラブに来ている。(私は役場から派遣の病院職員なので・・・)
そのうちの1人が
「バスケの指導者だったんですか」
「バスケだけじゃないよ。ほら、あそこではバレーをやっているし」
「総合監督ですね」
「そうそう」
今日も2部まで残っている中学生の女の子のお母さんが、PTAバレー部のボールを体育館に戻しにやって来る。
「いつもお世話になっています」
「こちらこそ」
「いつもこんな感じでやってるのですか」
「7時30分までは小学生もいるんですよ。小学生の様子も見に来てくださいね」
8時になったので、解散する。
帰りがけに、2人で卓球をやっている役場の職員に棒を見せて、「これでいつも稽古をしているんだ。平野早矢香と同じだよ」と言う。
帰宅すると、先日我が家の調律をしてくれた人との相談のうえに決めた、キーボードが届いていた。
まだまだありましたけれど、今日はこれで終わります。