bunbunの記

カテゴリー クラブB&J、活動の様態、私的な事々、非日常的な、奇妙な偶然、その他

パフォーマンス

 

エレクトーンの解体が終了しました。

 

はずしたネジを数えたら600個もありました。

 

分解していくのは、なかなか面白いことでした。

 

解体も終わりに近づいたころ、これも一種のパフォーマンスだなと思ったところで、20年以上昔に、福岡市で観た前衛的なパフォーマンスのことを思い出し、当日の様子を紹介した新聞記事を切り抜いたものを探しました。

 

そのパフォーマンスの内容は内緒にして(あまりに前衛的なものなので・・・)、別の話しを。

 

その新聞記事とは別に、『身体性欠く、おじさん雑誌 ―「誰かの言葉」を複製して― 』(内田樹)という文書の切り抜きがありました。

 

5年ぐらい前だったか、新聞に書かれていた文章が気に入って切り抜いたことは覚えていましたが、それを書いたのが内田樹さんだったとは知りませんでした。(内田樹さんを知ったのは2年ぐらい前なので)

 

メディアに流布する言説には、「言いよどみ」とか「口ごもり」とか「含羞」といった個人が発する言葉に固有の「身体性」が欠けている。その理由が分かった。あの「なめらかさ」は誰の身体によっても担保されていない言語の特徴だったのである。』(内田樹

 

『そのまま、粗大ごみで出してしまえばよいものを、可能な限りに分解していく。

それは消費者としての身体をもつ自分が、「商品」が作られて行く過程を逆の方向に体験することであり、同時にそれは「商品」を自らの労力によって廃棄物へと変えていくという行為でもある。言いかえれば、現在の消費社会の表層を被っている「なめらかさ」のその内奥に向かって自らの身体性を介入させようとする行為なのである。』(bunbun)

 

私の何だかわからないような講釈はさておいて、解体作業も含め、なかなか面白い3連休でした。(職場の仕事は考えていたほどはできませんでしたけれど・・・)