「ここで、できなかったら、別のところでやる」
子どもたちを集めて、そう話したのは今からちょうど2年前のことでした。
ミニバスのクラブに通い始めて4年目の、その年の春から『学び合い』による指導を始めました。
もちろん高学年のチームとは正反対の指導のあり方でした。
それから半年後の10月に、保護者会事務局に、親御さんからもっと指導して欲しいとの声が上がっていると言われました。
言われることはよく分かる、ただ次の練習を見て判断して欲しいと事務局に答えました。
そして、すぐに子どもたちを集めて、事務局から言われたことと、事務局に言ったことを全て話した後に、冒頭の言葉を言いました。
(結局、次の日の練習で子どもたちが見せた、バスケの練習らしい練習の結果なのか、表だった批判はされずに残りの半年を過ごしました)
そのときの子どもたちは、小学2年と3年生。
昨日のクラブに来た、小4と小5の4人は、そのときの子どもたちです。
そのうちの3人は毎回のように参加していて、小4のA男だけは、数ヶ月前から時々顔を見せるようになっていました。
「Bくんは?」数週間ぶりに体育館に現れたA男が言いました。
「B男は最近は時々休むようになったから、今日も来ないんじゃないかな」と私は言いました。
B男も、そのときの子どもたちの一人です。
A男は私の携帯電話を使ってB男に電話しました。
他の子も集まって来ました。
「Bくん、クラブ来んの?」とA男は携帯電話に向かって話していました。
ミニバスのクラブを辞め、自分のクラブを始めて1年半が過ぎました。
今年の夏休みの終わり頃から、参加人数が10人弱と少し減っています。
でもその内の半数は、ミニバスのクラブの片隅で1年間『学び合い』を共にやり通した子どもたちです。
「ここで、できなかったら、別のところでやる」
みんな
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