『日本でいちばん大切にしたい会社(坂本 光司)』という本が、このブロググループの一部で話題になっているので、昼休みにネットで検索してみました。
あるホームページに出ていたその本の目次には数社の名前が並んでいました。
「樹研工業株式会社」
世界一小さい歯車を開発した会社であり、先着順で社員を採用している会社だということで、以前この社長のインタビュー記事をネットで読んだことがありました。(最初は、糸井重里の「ほぼ日」で知ったのだと思います)。
「伊那食品工業株式会社」
この会社は、数年前にテレビで特集されていたのを観たことがあります。その時に書き留めたメモが手元にまだあります。
そんなことを懐かしく思い出しながら、ネットで検索して、その会社の社長のインタビューを読みました。
”いったいどうしたら生産性を上げられるかというと、結局、残っているのは「人」だけだった。社員みんながやる気がおきる企業にするしかない。とはいえ、人はテクニックでは動かないんです。”
”企業にとって重要なのが「永続」することです。目先の利益だけを考え、短期的に高い売上高を追い求めて高収益を上げても、長続きしなければいい会社とは言えません。永続するためにゆるやかな成長は不可欠ですが、最低必要な成長でいいと私は考えるようになった。”
”そこからどれだけ逸脱できるかを常に視野に入れろ、と言っています。たとえば寒天は固まる力があるというのは常識で、強度が低くて固まらないものはこれまでは失敗作だった。でも、固まらない特性を持ったものを連続して製造できる技術力があれば、それは新しい可能性を秘めているはずです。”
”異業種と研究開発面で提携していくために、ハイテク素材展とか、粉体工業展、エレクトロニクス展といった他業界の展示会にも積極的に出かけていきプレゼンテーションするんです。そこで情報発信すると、相手先からこんな分野に使えないかと相談が舞い込むようになるのです。”
そして、「中村ブレイス株式会社」
この会社は、我が家から車で1時間もかからないところにあり、県庁所在地への出張などで、これまで何十回とその会社の前を通り過ぎています。
”遠い神様ほど有り難いと言いますから”
昔、奈良県の山中の(知る人ぞ知る)あるお宮に行ったときに泊まった民宿のおばさんがそう言いました。
”職員満足が一番大切である。それがあれば患者満足もついてくる。”
これは、私が勤めている病院に3年前に着任した院長がことあるごとに話している言葉です。
「日本でいちばん大切にしたい会社はどこか?」
それは、今現に、自分たちが働いているところ以外にはないはずなのですが、みなさん、現実は如何に?