bunbunの記

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それは誰にも分からない

 

「I地区で屋台を始めた者がいるらしい」

 

そんな話を聞いたのは今からちょうど1年前のこと。

 

I地区はこの盆地の3つの行政区画のうちのひとつで、唯一国道が走っている地域。

だけど一番寂れているのもこの地域。

 

そんなところで、しかも屋台だなんて・・・


夕方から、音楽で遊ぶ会のメンバーでその店に行く。

 

土蔵の中をわずかに改装した空間で食事をする。

 

調理はその土蔵と母屋との間に置かれた屋台で行われている様子。

 

そして、それはただの屋台ではないらしい。

 

ここ来る前、その屋台は東京にあって、そこにはポンタなどのジャズミュージッシャンやユーミンなどとかがなじみの客として来ていたらしい。

 

(去年の12月にはポンタが、そしてこの3月には松岡直也らがこの田舎にやって来て演奏をしたから、それは嘘ではないようだ)

 

その寂れた地域の屋台(と土蔵)に客が来る。

 

「死んだお祖母さんもさぞかし喜んでいることだろう。こうやってこの家(土蔵)にこんなに人が来てくれて」

 

この店にやって来た近所の年寄りが、かっての所有者を偲んでそう言ったらしい。

 

食事を終えて、みんなで移動して、定例の音楽で遊ぶ会を行う。

 

その会を主宰する人が今日から「Harmonyで遊ぼう」ということをしたいと言う。

 

そう言いながら自分が作成した音楽理論の冊子(その冊子の表紙には手書きの「Harmonyで遊ぼう」という表題)をみんなに配る。

 

「音程の転回」「ダイアトニック・コード」「主要三和音」「コードの密集形と開離形」・・・その手書きの冊子は80ページにもわたり・・・


先月に『学び合い』の授業参観に行った奥さんが帰ってから話した内容に影響を受けたのだともその人は言う。

さて、これから我々は一体どこへ行こうとしているのか?