bunbunの記

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アウトサイダー(または通過儀礼その2)

 

アウトサイダー : 社会の既成の枠組みからはずれて,独自の思想をもって行動する人。局外者。異邦人

私が20代後半から30代前半へと至る間に、自分が接することがあった人たちで、あれは実は私にとってのアウトサイダーであったという人が何人かいます。

 

そしてなぜか、いろいろ思い出してみてもそんな人たちは私の20代後半から30代前半までの10年あまりの期間だけに集中しているようなのです。

 

大学卒業後にふらりとアメリカ合衆国に渡ってそこで数年間を過ごし、帰国後は実家のお寺を継いでいたHさん。(何度も車を走らせてはご自宅にお邪魔したものです)

 

地域の公民館主事になった私を、いろいろなところに連れて行き、いろいろな人に会わせてくれたEさん。(会社勤めのころに私に見せてくれた山の中腹の喫茶店の構想を、退職後に実現してしまいました)

 

作業場さえも自分で建ててしまうほど器用な、陶芸家のHさん。(あなたの先に自分の行く先としての夢を思い描いていました)

 

ただ一人(私にはそう見えました)有機農業をしていたIさん。(広島市のお店に出荷するのに連れて行ってもらいました)

 

それから、猿回しのMさん、県職員のNさん、村役場職員のSさん、そして遠くは自然農法家のKさん・・・

 

むろん、その人たちが正確にアウトサイダーの定義に合う人たちだったと言うわけではないのですが、今から20年も昔に関わりのあったあの人たちのことが、病明けの私には、アウトサイダーとしてしきりに思い出されるので書いておきました。

なんでこんなこと書いたかというと、今日、女房が参加した講演会で講師が「現代社会はなめらかな移行を求める」と批判的な立場で話したというのを女房から聞いて、それについて話しているうちになぜかこんなことを思い出したからなのでした。