大阪と京都から、私のおばが二人帰って来ました。
どちらも80歳前後。
(静岡と埼玉にさらにその上のおばがいます。今となってはこの4人のすべてが未亡人です。女は強し。男は弱し)
彼女らは、私の子ども達からいえば、大伯母です。
(大伯母なんて、ヨーロッパの小説での話かと若いころは思ってました)
前年までならいつもきちんと食卓についていた娘は、この春からの遠い地での一人暮らしのために不在。
この数年来、食卓にそろって座ることも少ない高2の息子は、陸上の練習のために夕食を前にして外出。
だから、今夜の夕食は、私と女房と、私の父母と、伯母たちだけでした。
そしてこれが、やけに(過去の記憶ばかりが多い者だけでの)(ある面)とても自然な食卓の光景だったのです。