今日は朝から不幸のお手伝いをしました。
不幸のお手伝いなんて、都会の人にはなんのことやらよくは分からないかもしれません。
田舎では集落で誰かが亡くなると、集落の者たちがよってたかって(もちろん的確な表現ではありませんが)、お通夜から葬式までの間の儀式の関係と、親族の食事のお世話をするのです。
だから勤め人である我々も(私と私の女房も)2日間の休暇をとってのお手伝いです。
2日間のお手伝いといっても、その間ずっとやることがあるわけではありません。
いろんな雑談をしている時間が全体の半分近くという具合です。
たっぷり時間があるので年配者からいろんな話を聞くことになります。
私も年配者側の方に年齢的に近づいているので、私より若い者に話をすることもあります。
集落の昔の話などを。
ときには馬鹿話を。
不幸の手伝いとは、集落の者たちの学習の場でもあるのです。
そして、集落の一人を失うことによって生じる、血縁はもちろんとして、地縁にある者たちがつながっていく時間なのだと思います。