bunbunの記

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クラブ

 

小2:7名、小3:1名、小5:1名、小6:5名、計14名。

 

今、クラブの勢いは良いです。

 

自分自身のお稽古をしようと思ってクラブ開始の20分前ぐらいに体育館に行くと、薄暗い体育館の前で待っている子がいるし、体育館を開けると他の子どもたちも次から次へとやって来ます。

 

つい数か月前までは、開始時間になっても誰も来ないし、このままこのクラブも衰退していくのだろうかと思っていたら、次第に少しずつやって来て、なんとなく人数がそろうという感じだったのに。

 

今日は、片側のコートではバスケ、もう一方ではサッカーのゲームが始まりました。

 

「コーチの初めのお言葉はないんか?」

 

「ご覧のとおり、子供たちに何かを話す余地なんてないよ」

 

子どもを連れてきたあるお父さんとそんな話しをしました。

 

それぞれのゲームが始まって30分ぐらいすると、なんとなくばらけて来たのでみんなを集めました。

 

「それでは、クラブを始めます」

 

みんなが集まったところで、それだけを言いました。

 

もっと、話した方が良かったのかもしれません。

 

その後も、ばらけたままでした。

 

また、みんなを集めて言いました。

 

「このクラブは何をやってもいい。自分たちの責任でやっていい。でも、お父さんやお母さんが来て、クラブの様子を見て、なんじゃこれは?というようだったら、クラブに来にくくなる人もでるかもしれない。逆に、このクラブは素晴らしいと思ってもらえるようなら、ほかの友達などもどんどん参加するようになるかもしれない。そこのところを考えてやってね」

 

(実は、とても久しぶりに参加した姉弟(弟は1年半前ぐらいにこのクラブで骨折をして、それ以来、姉弟ともに参加しなくなっていたのです)がいて、そのお母さんがクラブ終了時間の30分前には迎えに来ることを聞いていたので、すぐにもやって来るそのお母さんのことを意識しての自分の発言でもあったのです)

 

だけど、やっぱり、全体がばらけた感じが続きました。

 

やがて、その姉弟のお母さんが迎えに来ました。

 

そのお母さんに状況を話して、少し見学してもらうようにお願いしました。

 

あのように私が子供たちに話したあとだったので、そのお母さんが見ているということの効果を期待する下心があったのです。

 

しかし、状況は変わりませんでした。

 

そして、それから・・・

 

体育館の入口側の私たちの反対側の、向こうのコートでバスケをしていた小2のある女の子がそのコートのさらに先にあるステージの下に行って顔を手で覆って座りました。

 

2~3名の女の子がその子のところに行きました。

 

それから小6の2人の男の子たちもそこに集まりました。

 

こちら側のコートでは、小2の男の子たちがサッカーをしていました。

 

そこには、さっきまで反対のコートでバスケをしていた小2のある男の子がいました。

 

どうも、その男の子がステージのところに座り込んでいる女の子に何かをしたようでした。

 

まず、ステージのところから小5の女の子がこちらのコートにやって来て、その男の子の腕をつかんで謝るように言いました。

 

男の子は、つかまれた腕をふりはらって抵抗しました。

 

次に、小6の男の子がやって来て、その男の子をステージのところへ連れて行きました。

 

それから、ステージのところにいた小6の別の男の子が、こちら側のコートにやって来て、サッカーのゲームを小2の男の子たちと始めました。

 

すると、ステージのところから小2の女の子2人(座り込んでいる子ではない子たち)が、「サッカーする」と言いながらこちらのコートに来ました。

 

そして、ステージの上では、だるまさんが転んだが始まりました。

 

座り込んでいた子もステージに上がって、一緒にやっていました。

 

こちらではサッカー、あちらでは、だるまさんが転んだ。

 

なんだか、感動しました。

 

このささやかな(しかも強い)感動の理由を、説明することは私にはできません。