bunbunの記

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読書歴 (Fさんへ、そして自分自身へ)

 

小学校の低学年のころ、近所に住んでいた叔母が私に『トムソーヤの冒険』(マーク・トウェイン)をおみやげに買って来てくれました。(なんで、そんなことを思い出したんだろう)


子どものころから本は好きだったようです。

 

本を一番多く読んでいたのは小学校5~6年のころだったのかもしれません。

 

そのころ夢中になっていたのは、名探偵 明智小五郎と少年探偵団。

 

江戸川乱歩が子ども向けに書いた数十冊はあるこのシリーズを、数人の同級生と競争するようにして読みました。

 

そして、我々も少年探偵団を結成しました。(でも事件は起こらなかった)

 

中学生になって読んだのは、吉川英治の『宮本武蔵』。

 

父親が買ってきた10巻ばかりの文庫本だったのですが、ちょうどその後にテレビでその本を原作としたドラマが始まり、毎回欠かさずに、武蔵とお通さんとの恋の行く末を見ていました。

 

高校生になると『罪と罰』(ドストエフスキー)を読みました。

 

主人公ラスコーリニコフが、ある夜のこと、斧を抱えて静かに階段を上っていき(でしたっけ?)、高利貸しの老婆を殺害する『罪と罰』は今でも読後の手触りのようなものが残っているようです。

 

でも、それよりも、ある日の昼休み、高校の図書室の司書の女性に(この田舎の高校でも司書がいたのです)何か面白い本はないかと尋ねて勧められ、そして読んだ『北斗の人』(司馬遼太郎)の方が、本の内容というよりも、尋ねたら勧められた本ということによってより印象に残ってはいるのです。

 

大学2年生の時に、本を読もうと思いました。

 

もちろん、それまでも本は読んでいたのですが、大学2年生の秋に親戚の家に遊びに行って、その家の従兄弟の書斎の書架に並ぶ本を見て、そう思ったのだと思います。

 

親戚から下宿に帰ると近所の書店で、『老人と海』(ヘミングウェイ)と『変身』(カフカ)と『異邦人』(カミュ)の文庫本を買いました。

 

大学3年のころに、リクルート社から就職活動に関するリーフレットが送られてきました。そのなかに、「自伝を読もう。たとえばアンデルセンの自伝とか『ユング自伝』(ユング)とかを・・・」という記事がありました。

 

それから、卒業するまでに、『無意識の構造』(河合隼雄)、『ユング自伝』、『老子』、『森の生活』(ソロー)、『この人を見よ』(ニーチェ)、『デミアン』(ヘッセ)、『人間と象徴』(ユング他)、『ファウスト』(ゲーテ)などを読みました。

 

そして、とうとう社会人。

 

そして、あっという間の50歳。

 

そのあっという間の読書については早足で・・・

 

大江健三郎は、『“雨の木”を聴く女たち』『新しい人よ眼ざめよ』『いかに木を殺すか』『河馬に噛まれる』『懐かしい年への手紙』を持っていて、それぞれ何回か読み返しています。

 

筒井康隆『エディプスの恋人』。なんでしょう、FS恋愛小説としてのよい印象がいまだに残っています。

 

村上春樹羊をめぐる冒険』。村上春樹は『ノルウェーの森』までと、『アンダーグランド』と『1Q84(1、2)』ぐらいしか読んでませんが、これが一番好きかな。

 

竹内敏晴『子どものからだとことば』。これは、ぜひ読んでいただきたい。かわいい本ですし。本のサイズも。

 

宮本輝錦繍』。30代中ごろ、宮本輝ばかり読んでた時期がありました。

 

中沢新一チベットモーツアルト』。この人の本は若いころよく読んで、大変に影響を受けました。最近のでは『アースダイバー』が読みやすいかな。

 

ジョン・アーヴィング『The World According To Garp』。英語の文章を、訳さないで、英語のままで読めるようになりたくて、いくつかの英語の小説を何度も読んでいた時期があります。大学4年のときに東京は新宿の映画館でこの本を原作とした『ガープの世界』を観て、ラストでえらくショックを受けて映画館をでてからもしばらく呆然としたことがあります。その経験とは関係ないのですが(関係ないけど映画のことも書きたくて)、この厚い原書を、時をおいて5~6回は読んだのではないかと思います。もちろん書かれていることの詳細はほとんど理解してません。でも、また読みたい本なのです。

 

クリシュナムルティー『自我の終焉』。影響受けてます。

 

高村薫春子情歌』。これぞ読書体験という本かな。これは女房が借りて来て読んで、四苦八苦したあげくに投げ出していたのを読みました。初めて読んだ高村薫でした。(ちなみに、女房はその数か月後の2度目も挫折し、そして、さらに数か月後の3度目でとうとう最終ページまで読了しました。そして感想は「おもしろかった」でした)

 

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』。これは読みやすいし、おもしろいし、会社などのことがよく分かる本です。学生は学部を問わず読むべし。ついでに、社会人も。

 

漫画で思いつくのは、西原理恵子ぼくんち』、岩明均寄生獣』、大友克洋童夢』、井上雄彦バガボンド』。

 

最後に、なんとなく借りて、なかなか好感を持ったのが『意中の建築』(中村好文)。


Fさん、駆け足で、まとまらない文章になったけど(あ、これはいつもでした)、書いててなかなか楽しかったです。