みんなの実験
今日のクラブは出足も悪くて、時間がすぎても5人しかいませんでした。
寂しそうだったので、その5人を集めました。
「たくさん人がいてもやりがいがあるし、今日みたいに少なくてもまたやりがいがあるからね。多くても少なくても目標は同じだからね。目標ってなんだったけ?」
小2の男の子が途中まで言って、そして言いよどみました。
「みんなのじっ・・・」
「そう、みんなの実現だからね。さあ、それでは始めよう」
その場から離れる前に、その小2の男の子は私に言いました。
「みんなの実験かと思った」
「あ、そうだよ。みんなの実験でもいいんだよ」
(思い出したので、メモっておきました)
これからのクラブのこと
小2:5人、小5:2人、小6:2人、中2:1人、大人:1人、計11人。
ちょっと今日は少なめで、なにか学校の行事でもあったのだろうかとも思いましたが、クラブの途中で「今夜は豆まきがあるから」と帰った子が2人ばかりいたので、参加者が少なめなのはそのためもあるのかもしれません。
(季節感あふれるクラブです)
今日もまた、子供たちはバスケやサッカーなどをやっておられたわけですが、バスケのゲームなど延々とやっていると、どこかマンネリ化するような気配などしてくるわけで、そんなときに「ちょっと集まってー」「ちょっと一息入れてもらおうと思ってね」などとやるのも私の大切な役割なんだと思います。
(今日、それをやって、そう学びました)
今日もある子のお父さんが終了30分前ぐらいにやって来ました。
いつも早めに来てはマンツーマンで我が子の指導をしたりするお父さんです。
(その気持ちはよく分かります。私も自分の息子が5~6年生のころはそのお父さんとまったく同じようでした)
1年近くのお休みの後に数か月まえから再びやって来だしたその男の子は、お父さんが来るころには1人で練習をしていることが多く、だから彼のお父さんもやって来てはすっと息子の相手に入ることができていたのですが、前回か前々回ぐらいから少し様子が違うようでした。
今日も、そのお父さんが来た時には、その男の子は他の子とバスケの試合をしている最中だったので、お父さんは壁際に立ってその試合を見ていました。
以前から保護者などにも一緒にどうぞと言っていたのですが、今日はもっと意識的にそのお父さんに話しました。
「遠慮せずにどうぞ。もっと親御さんたちも誘ってみようかと思っているんです。早めに迎えに来て、5分でも、あるいは1時間半でもいいから一緒にどうですかって」
それでも、そのお父さんは壁際で見ていたのですが、その後に最初に書いたように、私の「一息入れよう」という中断があって、それから子供たちのうちの4人ばかりがパスをまわす練習を始めて、その前だったのか後だったのか、そのお父さんがその子どもたちのところに行って何か話していて、そしてそのパスのなかにそのお父さんも加わったのです。
(上履きがなく、靴下でやり始めたそのお父さんは、始めた途端に滑って見事な尻餅をついて、子供たちも、そして遠くから見ていた私も大笑いしました)
4人の子どもたちと1人の大人が一緒になって練習をしている光景は、これからのクラブのあり方を垣間見るようでした。
(今日は、もう1人あるお母さんにも話すことができました。「早めに迎えに来て、5分でも、あるいは1時間半でもいいから一緒にどうですか。やることは簡単ですよ。だって、みんなの実現っていう目標だけですからね」と)