昨日は、夕方からバスケ教室。
小1~2ぐらいの女の子の試合を見ていると、みんながボールに集まって団子状態になって飛び跳ねている。
ひとつの塊がドリブルのボールの上下運動に合わせて一緒にはずんでいるような感じ。
他者とともに同調する。
教室が終わってから小6の女の子と少し練習。
彼女とは、彼女が小2のときにミニバスクラブで1年間相手をして、その後独立した私のクラブにもたまにやってくるという間柄。
彼女が遠くからシュートして、こぼれたボールを私がひらってシュートするようなことの繰り返し。
「やっぱりピアノ弾いとるん?」
練習の合間に彼女が訊ねる。
「弾いとるで」
「ウサギは?」
「ウサギはちょうど1年前に死んだよ」
「ふーん」
小学校低学年のころに兄について我が家に遊びに来たことがある彼女。
今日は、親戚の四十九日の法事に行く。
本来ならば親父がいくところを、親父の都合で私が行く。
親戚といっても私の祖父がその家の故人といとこであったという間柄なので、ほとんどの人が初対面。
5~6人の小さな子どもたちのにぎやかな声が聞こえる。
予定の時間から30分以上遅れて法要が始まる。(お寺さんがうっかりしていたらしい)
法要のあとは会場を移して食事会。
私の両隣は私の家に比較的近しい親戚のもの。
とはいえ片側のおじいさんなどは、宴席のそれぞれの席に置かれた紙の屋号(家の名前)を見て、初めて我が家の親戚筋だとようやくわかるという程度。
「昔は、お祭りとか盆とか正月とか、よく親戚の家を行き来してたけど、今はそれもないから少し離れた親戚だとなかなかわからんよなー」
「たとえば、集落でも、自分たちは家の屋号をみんな知ってたけど、自分の子たちはたぶん知りませんよ」
「親戚にしても、集落にしても、付き合いが昔とはかわっとるんだよな」
そんな話をそのおじいさんとする。
それから私の同級生。
法要が終わったころに同級生によく似た男がいることに気が付いた。
これも宴席の紙に書かれた名前を確認して声をかける。
「そうだろうかと思ったけども間違ってたらいけんと思ってね」
隣人として法要に参列しているという彼と私はお互い同じことを言う。
小学校時代からの同級生である彼が、小学校でいえば隣の校区に家を買って住んでいるとは知らなかったし、近くに住んでいてもこの30年間で1~2回しか会ったことはなかった。
少し話をする。
「お互い年をとったよなあ。上の子が去年の春からよそで暮らすようになって、余計にそう思うようになったよ」
「うちは上の子が結婚して子どもが生まれるけど、これまた自分の年を感じるわ」
「そういえば、昨日、お前の姪のHちゃんと一緒にバスケをしたけど、バスケでの付き合いが始まったころ小2だった彼女もこの春からは中学生だもんな」
(光陰矢のごとし)