いつもの男の子達がやって来る。
小2:1人、小4:4人、中2:1人。
(みんなを集めて開始する)
遅れてやって来たのは近くの団地の女の子達。
小1:1人(1年ぶり)、小2:1人(1年ぶり2回目)、小3(1年ぶり、この子は男子)、小4:1人(1年ぶり2回目)、小5:1人(1年ぶり)。
(もう一度、みんなを集めて開始する)
男の子達が始めたのはキックベースボール。
ついこの間までは柔らかいボールだったのが、今日はサッカーボールで試合をしていて、そのプレイの様子を見ていても、みんなずいぶんと成長したものだと思う。
そして、ずいぶんと成長はしたけれど、やがて揉め事は起こる。
「誰が悪いんだ?」と問う声が聞こえる。
(ちょっと言いよどみながら)「みんな」と答える声が聞こえる。
「じゃあ、〇〇もいけないのか?〇〇もか?」と問い返す声が聞こえる。
ところで、女の子達は、女の子達でそれぞれいろんなことをしていたけれど、なんとなく乗り切れない様子。
そんな女の子達だったけど、揉め事でしょげている男の子のところに集まって、その男の子に声を掛けたりしている。
クラブの終わりに私は言う。
「みんな成長して、いろんなことが上手にできるようになったなあと、見ていて思ったよ」
ある子が言う。
「でも、内容がねえ」
別の子が言う。
「試合をする前にルールを決めておけばうまくいくかもしれないし」
・・・・
クラブが終わって、帰ろうとする女の子達に声を掛ける。
「また、いつでもおいで」
「でも、剣道のクラブがあるから」
「今日は休みだったんだね。じゃあ、剣道がない日にはいつでもおいで」
・・・・
いろんな人がいることが大切なクラブですから。