105円のビーチサンダルで100kmを走ったわけです。
いま買えば108円です。
去年は同じ大会を地下足袋みたいな靴で走りました。
そのときは94kmで時間切れリタイアだったけど、今年は制限時間まで40分近くを残して完走しました。
去年と今年の明暗を分けたのは、通気性の違いだったと思います。
長時間のあの暑さのなかで、通気性のない地下足袋はいけませんでした。
後半に走られなくなったのは、なによりも足裏の焼けるような痛みによるものでした。
大会が終わってみたら、両足の甲側の指の近くに汗疹ができていました。
その点、今年は最高でした。
これ以上の通気性はありません。
だって、足の裏以外は素足なんですから。
走っている間に何人ものランナーや沿道のスタッフなどから声を掛けられました。
「(そんなんで走って)足大丈夫ですか?」
これが一番多かった。
でも、足も脚も大丈夫でした。
「ビーチサンダルで100kmなんてすごい」とも何回か言われました。
でも、私はランニングシューズで完走する自信はありません。
シューズで長い距離を走るのはけっこう辛いのです。
足の爪が剥がれたこともあります。
ところで、今年はこの大会に参加するつもりはなかったんです。
この大会だけでなく、100kmマラソン自体に参加するつもりは特にはなかったのです。
でも、ある夜に地元の先輩が、初めて100kmマラソンに参加しようと思うのだけどお前はどうする、と電話してきたので出ることにしました。
だけど、その先輩は踵の痛みが治らずに、エントリーしながらも参加できませんでした。
それから、去年、私と一緒に参加して、私と違って完走した職場の後輩は、こちらもエントリーしながら、この春の異動に伴う2週間の東京への研修のため不参加になりました。
そして、さらに、別の地元のある男性も、初めての100kmマラソンに向けて熱心に練習していたのですが、大会直前にインフルエンザに罹患して参加を諦めています。
地元の参加予定の4名のうち参加できたのは私だけだったということです。
スタートラインに立つ前からレースは始まっているのだと、改めて考えました。
100kmは、やはり遠かった。
ゴールが見えたときには、ちょっと目頭が熱くなりました。
(以上、思いつくままに)