bunbunの記

カテゴリー クラブB&J、活動の様態、私的な事々、非日常的な、奇妙な偶然、その他

開店休業の日

 

5月5日(木)こどもの日

 

このクラブを始めた頃以来の、8年ぶりの「参加者0人」でした。

 

(まあ、最近の参加者数とゴールデンウィーク中であることとを考えれば当然といえば当然なのですが)

 

30分ほど待ってから帰宅しました。

 

連日の農作業で体が疲れていたこともあって、いつものようにバスケのシュートをすることもなく、体育館の玄関に腰掛けて外の風景を眺めながら誰かが来るのを待っていたのですが、そのときの自分の状況がまるでお客さんが誰も来ないお店の主人みたいだと思ったりしました。

 

ところで、この日は参加者はなかったのですが、ただ、誰も来なかった訳ではなかったのです。

 

それはクラブ開始時間からいくらかの時間が過ぎたときでした。

 

そのときに限って、私は体育館の奥のステージに行っていたのです。

 

玄関の方から「こんにちは」という声が聞えました。

 

大人の女性と女の子の2人の声だったと思います。

 

声が聞えたのでステージから下りてみると体育館のフロアー入り口あたりに大人の女性が見えたのですが、体育館の照明を点けていなかったので、玄関の外の明るさを背にしたシルエットの姿しか分かりません。

 

その近くには小学生ぐらいの女の子の姿もあり、どちらかが持っているバスケットボールかなにかも見えました。

 

私は「クラブ、ですか?」と恐る恐る声を掛けてから、ステージの横の倉庫に行き照明のスイッチを入れてフロアーに戻ったのですが、そのときには2つの影は体育館の玄関の外へと向かっていました。

 

「あれ、帰っちゃうの?」と思いながら玄関へ行くと、玄関から階段を下りたところにある狭い駐車場に停めた車に2人は既に乗っていて、最後に乗ろうとしている中学生ぐらいの男の子の姿が見えました。

 

親子3人で来たけれど、薄暗い体育館の中にいるのが私だけだったので帰ってしまったのだと思います。

 

残念なことをしました。

 

あのままステージに行かずに玄関に座っていたら、せめて話だけでもできたのです。

 

クラブのことをどこでどう知って参加しようと思われたのか分かりませんが、親子で参加するなんて最近ではちょっと無かったケースなのです。

 

クラブの参加者が増えるきっかけとなる家族だったかもしれないのです。

 

ただ、話ができなかったのは残念だったけど、クラブに関心を持って参加しようとした家族が存在しているということは、まだまだ希望がもてるということだとも思うのです。

 

それにしても、その家族が帰ってしまう様子を思い出しながら、またまたお店のことを考えました。

 

食事をしようとあるお店に入ると、お客さんは一人もおらず奥のカウンター席には店の主が新聞を広げて暇そうにしているのを見て、思わず玄関の外へと踵を返したことが一度ならずあります。

 

そんなことばかり考えていたような開店休業の日だったのです。