bunbunの記

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次は東京へ行こう(八重洲口 その3)

 

ところで、今回の旅行の前に東京へ行ったのは2008年の8月のこと。今よりも8歳ほど若かった我々夫婦と長男との3人の旅行で、長男は中学生だった。2人いる子供のもう一方の高校生の長女は別行動であり、その長女の「別の行動」がそのときの旅行の目的の中心に位置していたのだが、そのことはまた後に書くことになると思う。

 

その8年前の旅行の3日目の、東京での最終日には朝から神田の古本屋街を歩いていて、そこで長男がこのあとは秋葉原を1人で歩きたいと言い出した。神田から一駅のところにある秋葉原は、昔は家電製品のお店が立ち並ぶ街だったのだが、今ではオタクの聖地と化していて、その街は(人並みほどには)健全と思われる中学生男子さえも引きつける魅力を持っているのであろうが、それにしても長男は島根の田舎育ちの中学生であり、しかもたまたまその2ヶ月前には秋葉原のメイン通りで無差別殺傷事件が発生したばかりであったので、とても躊躇はしたのだけれど、長男の強い意志に抗うこともできず、我が子を大都会のただ中に残した我々夫婦はJR山手線に乗って移動して、東京駅の八重洲口から歩いてすぐのところにあるブリジストン美術館へと向かったのだった。

 

そんな昔のいくつかのことを思い出しながら東京旅行の第一歩を踏み出したのである。