5月18日(木) 小5:1人(女)、高2:6人(男)、計7人
やって来たのは(体育館の)近所の女の子。
女の子はソフトバレーボールで壁打ちの練習をして、私はバスケのドリブルの練習。
やがて女の子は、「お姉ちゃんのシューズケース、間違って持って来ちゃったから、ちょっと帰って来る」と言って出て行ってしまったので、私は体育館の玄関のところにバスケットボールを抱えて座って外の風景を眺める。
クラブを始めた頃にも、誰も来ない体育館を背にして座って、一人で外の風景を眺めていたことを思い出す。
それにしても女の子はいつまで経っても戻って来ない。
戻って来る女の子の姿を思い浮かべながらそのまま座っていたら、高校生の男の子が現れる。
男の子はバレーのネットを張って一人でスパイクなどの練習を始めたので、私もまたバスケのドリブルなどの練習を始める。
女の子は、シューズケースは言い訳で、誰も来ないから帰ってしまったのかなあ、と思っているところに、やって来る。
それからは、3人で、別々に練習。
クラブの始まりから1時間が経過した7時頃になって、女の子は「お母さんが仕事から帰ったから、家に帰る」と言って体育館を出る。
それからは、2人で、別々に練習。
7時10分頃に、部活動を終えた高校生たちがやって来てバレーの試合を始める。
7時30分、クラブの終了時間。
いつもと違って、高校生だけだったし、この後に行われる卓球クラブの練習も今日はなかったので、「もうちょっとやってもいいよ」と彼らに言って、玄関のところに座って外の風景を眺める。
目の前には田舎の夕暮れの風景。
後ろからはバレーをする子供たちの声。
クラブを始めた10年前にはこれから何が始まるのか分からなかった。
だけど、10年が過ぎて、私の後ろにはたくさんの子供たちの声がある。