bunbunの記

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からっぽの器に

 

12月27日(木) 0人

バスケのドリブル(ドリブルにおけるボールコントロール)が上手になりたいと思ったのが、今から1年ぐらい前のこと。

 

ちょうどその頃から、クラブの参加者がほぼ毎回、高校生だけになったので見守る必要もなくなって(高校生は「ほぼ大人」ですから)、練習に集中できるようにもなった。

 

それからは、毎週1回のクラブの時間の1時間30分ほど、ときには2時間近くも練習を続けてきたので、けっこう上達した。(注:当社比

 

30分ほど1人で練習して、体育館の灯りを消す。

 

目の前には、体育館と言う名の空間。

 

からっぽの器。

 

その空間には私がいるのだけど、私から見える人は誰もいない。

 

これがこのクラブの基本なんだと、そのとき思う。

 

まずは空間があって、毎週ある時間になると、そこに誰かがやって来て活動しそして出て行く。

 

ただそれだけのことに幸いがあるという、そんな経験を積み重ねて来たこの11年間だったような気もする。

 

しみじみとした気分で体育館入り口の鍵をかける。

 

さて、来年もこのからっぽの器に誰かは来るのだろうか。