10月10日(木) 高2:1人、高3:3人、計4人(男)
今回も(これで3週、3回目)『 ここにいる 誰もが 楽しめる 』と、マジックで書いたA4の紙を持って行き、フロアー入り口の鉄の扉に磁石でとめました。
しかし、20分ぐらい過ぎても誰も来ません。
ずいぶんと日が短くなって、体育館の中から見る玄関の向こう側は、もうほとんど夜です。
4週間前には30名もいたのに、これで2週続けて参加者ゼロなのか、と少々心細くなっていたところに、こちらに向かってくる人影が見えました。
玄関の光の中に現れたのは、数少ない高2の常連のうちの1人である寮生のTくんです。
「少ないですね」(少ないといっても私1人だけなんだけど)
「ちょっと前には30人も来たのにね。人数が多いからこんな紙もつくって来たんだけどね」
「3年生は受験モードに入りましたからね。来る人、少ないと思いますよ」
「就職とか決まった者もいるんじゃない?」
「いますけど、ほかの人が勉強してますからね。そういう雰囲気なんです。3年はみんな学校にも遅くまでいますしね」
「みんな進路はどうするんだろうね。常連のうちでは・・・〇〇くんとか?」
「〇〇を受けるそうですよ。〇〇さんもそうです」
「じゃあ、〇〇くんは」
「実家の横浜に帰って大学受けるんじゃないですか」
「〇〇くんは、〇〇になるって言ってたなあ。〇〇くんは〇〇関係だと言ってたし。〇〇くんはどうするんだろう?」
「島大(島根大学)狙いみたいですよ」
「じゃあ、〇〇くんは?」
「それは知らないですね」
しばらく2人で(別々に)バスケのドリブルとかシュートとかしているところに、さらに3人がやって来ました。
1人は常連の高3の寮生のKくん。
「人数が増えたから、こんな紙つくったんだけど、それから少なくてね」
「球技大会、終わったからあんまり来ないと思いますよ。みんな、球技大会の練習のために来てたんですよ」
「(ああ、そうなのか)」
それから、おそらく寮生で元野球部だったという初参加の2人。
「ひまなんです」
「ひまな人は大歓迎だよ。この紙、見といてね」
クラブが終わり、帰り支度をしていた高3のKくんが言いました。
「みんな、球技大会の打ち上げに行ってて(来る人が)少ないんです」
「球技大会、今日だったの?」
「いえ、昨日です」
そして新人の2人にはこう言いました。
「ひまな人、誘ってくればいいよ」
「はい」
「高1や高2のひまな人も来ればいいんだけどね。でも、部活があるよね」
「ええ」